あれから数日が経って、今日は終業式。 そう、明日から夏休みが始まります。 「つばさ!移動だって。」 「あっ、今行く…!!」 さっき配られた手紙をカバンに急いでしまう。 夏希ちゃんはドアのところで待っていてくれていて慌てて近づくと笑っていた。 「もう…そんなに慌てなくても置いていかないよ?」 クスクス笑う彼女は同い年とは思えないほど、大人っぽくて。 ついつい見惚れてしまう。