「どうかした?」 ぼーっと外を見ていると柏木さんはミラー越しにこっちをみていた。 「いえ、なんでもないです。」 「そう?ならいいけど。この後は芸能雑誌のインタビューだからね?」 「はい。あのちょっと寝ていいですか?」 さっきのが頭から離れない… 「着いたら起こすね。」 柏木さんの言葉を聞いて目を閉じた。 寝ればきっと忘れられる。 きっと…―――