「前より表情に余裕が出来て良くなってきてるよ!」



「本当ですか?」



柏木さんの言葉に口元が緩む。



「じゃあ、正面で待っててね?」



「はい。」



駐車場に繋がる廊下で柏木さんと別れて正面玄関に向かう。



ふと腕時計を見るとまだ夕方の時間。



いつもは余裕で夜になるのに…



「なんか特した感じ。」



角を曲がると正面玄関なのだが、ふと先にある休憩室が目に入った。