「それは良かったわ。それでね、もう少し続ける気になった?」 「………」 やっぱりその話だよね。 はっきり言うとここまで自分が注目を浴びるとは思わなかったし、もう1人の自分に出会えたみたいで嬉しかった。 でも、あたしは争うのが嫌。表紙に出たや誰にメイクしてもらったとか…。 そういう嫉妬の中は息苦しく感じる。 だから…、だから。 「あたし、「…輝がね、…」 ちょうどあたしの声と香織さんの声が重なった。