「翼ちゃんももう少し欲張りになってもいいと思うよ…。」 「………」 柏木さんが言いたいことがなんとなく読めて苦笑いを浮かべた。 「翼ちゃん、お仕事はどう?」 注文を終えた香織さんは机越しに見つめてきた。 やっぱりめちゃくちゃ美人さん。 どうやったらこんなに綺麗になれるんだろう… 「つばさちゃん?」 「あ…はい。だいぶ慣れました。」 見つめ過ぎたことに気付いて笑って誤魔化した。