「…あ、はい。」 「社長、翼ちゃんいろいろ食べたくて悩んでるみたいですから、社長におかまかせで。」 「あら!そうなの?じゃああたしのおすすめでいいかしら?」 「はい、お願いします。」 あたしの返事を聞くと香織さんは定員さんを呼んで何やらいろいろと注文してくれた。 「これで良かった?」 香織さんには聞こえないくらいの声で柏木さんは言った。 「はい、助かりました。」 ため息混じりに笑うとそれを見た柏木さんも笑った。