耐え切れずにその場から出た。 なんだいないじゃん。 そう思ったのもつかの間…。 「やっと出てきた。」 「…っ」 そう笑って彼はあたしを見る。 そんなあたしは目をぱちくりしてしまった。 だって、彼がいる場所はドアの上。正確に言えばドアがある場所の校舎?かな。 あたしは屋上全体を見てたから上にいることに気づかなかったらしい。 「何してたの?」 よいしょという声と共に彼は私の前に着地した。