やっとのことで、校舎を出ると全力疾走。



最近運動をしてないからかすぐに息が上がる。



学校を出て少し行ったところに見慣れた車が。



近寄って窓をコンコンと叩くとドアのロックが外れた。



急いで車に乗り込むと柏木さんとあと、輝くんがいた。



「柏木さん、すみません。」



走ったせいで汗が垂れてきた。



それを拭いながら柏木さんを見る。



「全然大丈夫だよ。まだ2分くらいしか過ぎてないからね。」



怒るどころか笑ってくれた。



それを聞いて正直ほっとした。