「珍しいな、座っていいぞ。」 「はい、すみません。」 「じゃあ、土山。」 力なく席に座る。 何やってるのかなぁ…―― あたしには勉強しか取り柄がないのに…これじゃあたしには何も残らない。 「つばさちゃん…。」 気づいたら授業は終わっていて。 横には輝くんが立っていた。