「大丈夫です。すぐそこの自販機に買いにいくだけですから。」 「…それならいいけど、何かあったら携帯にかけてね?」 「はい。」 心配そうにあたしを見つめる柏木さんに行ってきますと言うとスタジオを出た。 「…柏木さんもちょっと心配性だな。」 さっきの事を思い出してまた笑いが込み上げてきた。 「…自販機は…?」 前に一度買いに来ただけだけど、場所は覚えていたからすぐに見つけられた。