それを見ていた輝はそっと口を開いた。 「つばさちゃんって意外と天然だよな。」 翼を目で追っている輝に葵は悲しくなった。 「そ、そうね…。」 無意識に手に力が入る。 “負けたくない” “捕られたくない” 急に出てきたあの子には…――。 「葵さん!スタンバイお願いします。」 「はーい!!じゃあまた後でね、輝。」 笑顔で手を振るとその場を後にした…。