なんとなく言いたいことはわかるけどあえて知らないふり。 「おはようございます!」 現場に入りスタッフに挨拶をする。 「つばさちゃん、今日もよろしくね?」 相変わらず胡散臭い笑顔だ。 「はい、よろしくお願いします。雅司さん。」 「翼ちゃん、準備してくれる?」 「あっ、はい。」 スタッフに呼ばれて控え室に入っていった。 「つばさちゃん、また可愛くなったな。」 つばさちゃんの後ろ姿を見ながらぼそっとつぶやく。 「…そうですね。」 普通に答えるとちょっと驚いた顔で見られた。