「俺が付けてあげるから。」



「む、無理…ッ!!」



「はっきり言わせてもらうけど、化粧も髪も何もしてないの分かってる?」



「ぁ…」



そうだ、何も支度が出来てない。



「俺が付けていいね?」



「………」



何も答えないでいると承諾したと思ったのか顔に手を置かれた。




ドクン



たったそれだけでもあたしの心臓はバクバクする。



男の人に触られることが全然ないから…。