「…答えろよ…」 極上の意地悪な笑顔。 白に近い金髪のメッシュが入った押さえめな茶髪の咲虜の前髪があたしのおでこに触れるくらい、近い距離。 「答えないと、次はベロチューすっぞ」 ニヤッと笑ったまま、そう呟かれて、自分の顔が真っ赤になるのがわかった。 ベ…ベロチューって…!!! 徐々に近づいてくる咲虜の唇。 「わ…わかったッ…!!!」 唇の距離、あと1センチってところであたしは焦ったように口を開いた。