『んー。
アオと咲虜今どんな格好??』
「俺様はスタイリストさんに特注してもらったニットパーカ着てる」
『咲虜の自慢聞いてるんじゃないんだけど』
「冗談だって。
至って普通のおしゃれな格好だぜ??」
『帽子とかサングラス持ってる??』
俺はアオを見る。
「サングラスは俺が持ってる。
アオは帽子はないけどフード付きのパーカー着てる」
『じゃあ咲虜サングラスしてアオはフード被れば大丈夫じゃない??』
……適当だなこいつ。
「そんなんでイケるか??」
『別におとなしくしとけば問題ないでしょー。
撮影スタジオの近くのカフェならモデルとか結構寄ったりしてるだろうしある程度は想定内じゃない??』
なるほど。
「わかった。
じゃあな」
『璃兎ちゃんによろしくー☆』
「…はいはい」
うざそうに返事をして携帯を閉じてアオを見ると、アオも丁度会話が終わったらしく携帯を耳から離した。


