アイドル様の秘密☆





「まーいいじゃん両想いになれたんならさー♪」


肩をポンポンとしてくるアオを軽く睨んで、撮影スタジオの中に入る。


「こんにちはーっす。
虜の神崎咲虜でーす。
宜しくお願いしまーす」


「こんにちはー!!
同じく宮川碧輝でーす。
宜しくお願いしまーす!!」


まずは基本の挨拶から。


スタッフさん達がこんにちはーと返してくれる。


「えーと、じゃあ二人とも次すぐ撮るからさっそく着替えてきてくれるかな??」


「あ、はい」

俺が返事を返すと、


「あれ??
今日マネージャーの美也子さんは??」

スタッフが首を傾げる。

「あーマネージャー今日モモに付いてますね。
ラジオ生放送なんでアイツ」

アオが答える。


メンバーのスケジュールは常に把握。

これは虜の中では当たり前。


ちなみにヒナとヨシトは今日はオフ。


俺とアオが同じ雑誌の撮影というわけ。


「そうかー。
やっぱマネージャー一人って大変だろうねー」

スタッフさんが苦笑する。