―…チャラララー♪





非通知設定の番号からの電話。



あたしは特に何も考えずに電話に出た。





「はいもしもし??」



まさかだった。








『ウサギか??』






ウサギ…??



………あ!!え!!??



この声…!!!!!!!!




『何だよ。嬉し過ぎて声が出ねぇのか??』


機嫌良さそうな声でそう言う…神崎咲虜。



「え…な、何でこの番号…」



『ん??あぁこれか。
アオにあのお前の友達に聞いてもらった』


鈴!!!!


「な、何であたしの番号聞いたんですか??」


あたしの質問に鼻で笑う神崎咲虜。


『言ったじゃん。
俺の心傷付けた代償はデカイぜ??って。
簡単に逃がすわけねーだろ』


逃…がす…って…。