『あッ…えと…
ば、ばいばい…って言いたかっただけ…ッ』
………。
「ッあーもう!!!!!
そんなこと言うな!!
お前いちいち可愛すぎなの!!!!
切りたくなくなんだろこのヤロー!!」
「じゃあ一生電話してろよバーカ」
いつの間に居たのか、モモが鼻で笑いながらそう言ってきた。
「うるせえバカモモ!!!」
「お前顔真っ赤♪」
「さっさと行け!!!」
『じ…じゃあね??』
「あ、おう♪
また明日かけるから!!絶対!!!」
『う、うん…』
電源ボタンを押して声を押し殺して笑っていたモモを蹴る。
「いってー!!!」
「お前が悪い!!
モモなんて一生はるかとヤッてろばーか!!!」
「お前ッ…それまだ言う??!」
「はいはい早く入りなさいよ時間押してるんだから」
美也子おばさんの冷たいその一言で俺らの言い争いは幕を閉じた。


