アイドル様の秘密☆









『はぁい……』



聞こえてきたのは、いかにもさっきまで寝てましたと言わんばかりの弱々しくてトロンとした声。



「………ッ」




その声……

反則だろ…。




かわいすぎなんだけど。



『だれぇ??』

だからその声やめろって。


………無防備過ぎだっつーの。




「お前…着信の相手見ないで電話出んなよ…」


『え??』


え??って。


「だから!!
あぶねぇだろちゃんと電話の相手確認しないと!!」


『ざ、咲虜!?』


気付くの遅ぇなおい。


「お前寝てただろ??」


『寝…寝てませんでしたけど何か?!』


「それを言うなら寝てましたけど何か?だろ」


『なんで寝てたってわかったの!?』




こいつはアホか。