君を何度も~俺様☆天然~

『大体あたしのどこが無茶苦茶な発言をしたって言うのよ。』

と颯爽と歩きながら椅子に座る朱音。


とそれを後から追いかける杏。

俺はため息を着き、

『いいか。全員が数学αのテストで100点を取る可能性なんて0よりも低い。』

最も、個人的には俺は100点取る訳だが。

『それにこんな内容でみんなが納得する訳……』

『何でそんな事気にしてんの?』

………は?

声のした方を振り向くと、

到底予想も付かない人物がいた。









『………新田?』

そこには朱音、の隣にいた杏。

そして当の杏は不思議そうに、

『そもそも、このクラスには青依がいるんだよ?

それに、さっき先生の話しを聞いたらうちのクラスには足が早い奴ばっかいるみたいだし。』

確かによく考えればうちのクラスには運動部に所属している奴らが8割。

足の速さも他クラスに比べたらトップレベルだ。

『それに!!!!









あたし達で、MVC=3の2って言う方程式作ってみようよ。』


………杏は、俺が思った以上にたくさんの魅力を持っていたんやな。

だって周りを見たら、

みんなあんなに反対してたはずなのに、

今のみんなの顔には“勝ってやる”って言う闘志が溢れてるから。