君を何度も~俺様☆天然~

『MVCになったら焼き肉バイキングに連れてってよね!!!!』



ガガガガーーン!!!


……今脳内BGMがベートーベンの『運命』に変わった。


『え?今日、焼き肉行くの?』

ああ、今なら杏の天然発言も余裕でスルー出来るわ。

『違う違う。もしもあたし達のクラスがMVCになったらよ。』

と普通に朱音が突っ込む。


『あ~!!……でも無理じゃない?』

ズコッ


あ、あ杏 頼むから戦う前に敗北宣言言うのわあかんわ。

せめてもの努力をしてくれや。

『その条件がないと、あたしはトップバッターも、体育祭自体出場しないからね!!!!』

と朱音はそっぽ向く。

全く……

確かに焼き肉バイキングに行きたいが、

『さすがにバイキングはな……。』

『何よ、気に食わないの?』

『いや、体重がな…。』

最近、太りぎみやけんな……。

ま、それにしたってstyleはいいが。


すると朱音は、









『男がそんな事ちまちま考えてんじゃねぇよっ!!!』


バキッ!!!!


右開脚、発動。