君を何度も~俺様☆天然~

しばらく下を俯くと、



『だって……

初キスだったし、
大野君キス慣れてるっぽいし、
ただされるがままにやられてたし、
何か自分が自分じゃなくなったみたいだったもん……』



と、ウルウルした瞳で見つめる新田。


………てか、


何か、俺がたらしみたい言われてるんですが。



ダンッ


『キャア!!』

『何?

俺がタラシだって思ってた訳?』


『それは違う!!ただ大野君が……。』


『大野君は止めろ。


“陸”でいい。』


『り……く?』


と首を傾げる新田。


不覚にも可愛いと想ってしまう。


『俺も“杏”て呼ぶから。』



『………うん。』


と赤くなりながらも素直に頷く杏。


何で俺はこいつの事知らなかったんだろ?

杏は俺の女像をクダクだに崩した。。


こんな面白い奴、絶対他の奴なんか渡さない。


だから、


『決めた。


今日から杏は俺の彼女だ。』


『彼女?』


『そう。で俺は杏の彼氏。』


『………はぁ……。』









『だから今日から俺等はカレカノ。』









『………えぇ!!!???』