『いい?

今からスケボー乗るけどあんたは大野にしがみつけばいいから。

下手に動いて大野を怪我させたら杏のせいだからね!!』


『はい……』

と顔には恐怖の色が。


冗談じゃねえ。

グイッ


『……ちょっ。』


『この俺なんかが簡単にケガする訳ないんだから、


そんな泣きそうな顔すんな。』


どんだけ自分に自信がないんだよ。









『新田は堂々してればいいんだ。』


そうすればいいんだから。

その言葉に朱音は少し微笑し、



『じゃあさっさと乗るわよ!!』

『いつでもOKだし。』

『………うん。』


ほらな?

そうやってればきっと結果もついてくるんだよ。


『1・2・3!!』


ダンッ!!


俺と新田・朱音はそれぞれスケボーに飛び乗り猛スピードで飛び乗った。


『ヒャッホ~イ♪』

と楽しそうに叫びながら自由に舞い続ける朱音。


『下手したら落ちるぞ!!』


こっちはそんな事言ってる余裕なんてないんだよ!!


『あら?それはあたしをなめてる訳?』

と不敵な笑みを溢し、追いかける相手に色々とトラップをかけ続ける朱音。


………もう何の言葉もありません。