『余計な心配はかけたくないの。

病院送りになったって聞いたら親にtellでしょ?』


……それは出来るだけ避けたいな。

『とりあえず19:00まであと10分。


普通の足じゃギリギリだから………。』


と必死に考えながら男達を将棋倒し。


普通より足が早くて近くにあるもの……。









………思い付いた。


『ならあそこのスケボーでも使えば?』

あれなら早くいけるだろ?


と言ってみると、

『Nice アイディア!!』

勢いよく飛んだパンチで男達がまとまってぶっ飛ぶ。


……何か、可哀想かも。



『でも大野ってスケボーって乗れるの?』

と不思議そうな顔をする朱音。


『………は?バカにしてんのか?』

何事もperfectにこなしてこそ、大野 陸なんだよ。

軽くそんな小細工なんか乗りこなせるんだよ。

『その様子だと大丈夫っぽいね。


杏!!テメェいい加減に起きろ!!』


『は、はい!!』

『うわっ!!ちょっと揺れんな!!』


バランス取りにくいだよ。