「お前、正気かよ。」
呆れたように俺を見るアイツ。

はっきし言って
朱音とメリットはない。

妙に目立つし、
外見的完璧だし、
でも中身穴だらけだし、

事件に巻き込まれるのは、
百も承知だ。



でもそれより
俺は………


コンコン
「はい。」
ガラガラガラ……






















「すいません………
あ、大野君??」


新田 杏を、
知りたい。


新田の足には、
まだ真新しい包帯が足に巻き付いてて
少し痛々しかった。


でも意外と
顔は平気そうで
少し青い顔色以外は
いつもの【弱々しい】新田だ。



「お、杏ちゃん。
3ヶ月振りじゃの。」

「はい。
確か青依の検査以来ですから。」

「そうか。
もう三年生になったんじゃな。」


しみじみと答える先生。
やっぱそう言うとなぜか
老人の風格が出てくる。



「それより………青依は??」
少し指が震えてる。
きっと自分のせいだって、
また責めてんだろうな。
そうなぜか考えが読める。



「な~に。
また副作用の発作じゃ。
杏ちゃんが心配するほど、
青依ももろくは作られてない。」