今、目の前の人を笑顔にするのは簡単だ。騙せばいいのだ。
好きでもないのに、好きといい、、、大嫌いなファッションを褒め、
不味い料理を、、上手くたいらげればいい。
自分を偽らない本音の言葉より、
どれだけ、嘘なるものが、人を幸せにしてきたことか、、、、
 真実が、どれだけの幸せを人にもたらしてきたのだろうか、、、、
それが稀であるからこそ、叶わぬ弱者の夢を 悪意と位置づけ、
僅かに勝ち得た幸せに 縋りついて放さないのだ。

飛び回る虫たちが、我が肌にて、血を吸うことに 悪意などない。悪意どころか
意思なるものすらないのだ。悪意なきものに鉄槌を食らわすのは、自己保身のため。
その攻撃には 悪意はない。
悪意なき弱者に絶命をもって処する日常にこそ、、、人の悪意の根源が潜んでいるのかもしれない。