「父からでした」

「え」

センセイが驚いた顔をする

僕はセンセイから離れると、少し乱れた服装を整える

「センセイとの交際について、オッケーは貰いました
だけど今日はもう帰らないと…
姉さんの彼氏が、家に来ているので、今夜はパーティでしょう」

センセイが本当に残念そうな顔をする

僕はセンセイの額にキスをすると、立ち上がった

「明日、また来ます
残り少ない夏休み、センセイと過ごしたい」

「宿題は終わってるの?」

センセイが僕の手を握り締めた

「ええ、心配はありませんよ」

僕が笑うと、センセイも微笑んでくれる

それがすごく嬉しい

「センセイ?」

「何?」

「僕、センセイの彼氏ですから、ね」

「そうね」

センセイが口を緩める

センセイの温かい笑みが、僕の視界に入った

「このことは、僕とセンセイの秘密ですよ?」

「ええ」

僕とセンセイは互いに笑みをこぼすと、手を握り合ってキスをした






【終わり】