その日の夜、俺達は互いの持ち物を確認した。
「ねぇ、思ったんだけど、携帯って使えないの?」
「使える訳ないじゃん。馨よく考えてよ。」
笑いながら、綾斗が答えた。
「えっだってほら・・・」機械的なら携帯の着信音が鳴った。
「馨、マジで鳴ってる。」「じゃあ、親にかけてみたら?」
徐に宗一が携帯取り出す。