指折り★Holiday




座った瞬間かけられた声。




びっくりして、
譲輝くんを見つめる。





「えっ!? なんで?」


「終止、顔がニヤけてる」





ズバッといわれた言葉に、
無意識に顔に手を当てた。



そ、そんなにニヤけてた?
人が見てわかるくらいにニヤけてた?



改めて知った事実に、
ちょっと虚しくなった。




「で、なんかあったの?」



相変わらず前を見たまま。

しょうがないから聞いてあげるよって
雰囲気で譲輝くんが切り出した。




「なぁに? 気になっちゃうの?」



ほんの少しの悪戯心で、
ニッと笑いながら顔を覗き込んだ。



譲輝くんを
からかえる日がくるとはっ・・・・!





「は? 何言ってんの」





一瞬で終わったけど(泣)