口元を緩め、
思い出すように教えてくれた。





“譲らない輝き”か――――。





「譲輝くんの譲らない輝きは、
たぶん小説なんだろうね」




綺麗な物語から生まれる言葉は、
どんなモノより輝いてる。


きっと、それを生み出してる譲輝くんのおかげだ。




「そうだといいけどな」



あたしに向けられた、
とびきり優しい笑顔。



おもわず、
あたしも笑みがこぼれる。





こうして譲輝くんといると、
ついつい時間がたつのを忘れる。




気がつけば空は藍色で、
深い紺が空を支配してる。




キラキラ光る1番星を見つけると、
真っ先に思うんだ。








―――譲輝くんも見てるかな。