ものすごい音があたりに響く。




「いった・・・・・・」




・・・・・・くない?




パチッと目を開けると、
なんとあたしの下に男の子がいた。



それを見た瞬間、
顔の血液が一気になくなる。




顔面蒼白?





「ひやぁぁぁっ! ごめんなさいぃぃぃ!」




飛び上がるように上からどいた。


落ちたはずのあたしの体はどこも痛くなく、むしろ男の子の方が重症っぽい。



この人が下敷きになってくれたんだと、
少し冷静さを取り戻した頭が理解した。




「ごめんなさいごめんなさい!」


「たた・・・・・・あんた大丈夫?」



頭を押さえながら、
助けてくれて男の子が顔をあげた。



そのとき。





「こらぁぁ! 誰だ! なにしてる!」