その日。 あたしは1日中、 ただぼんやりと過ごした。 気が付けば、授業が始まってて。 気が付けば、昼休みで。 気が付けば、放課後だった。 ぼんやりとしたあたしを、 綾乃は心配してくれたんだけど それすら笑って誤魔化した。 綾乃は遠目で見てただけで、 そのあとすぐに教室に行ったらしいから。 あたしが泣いてたなんて。 知らない――――。 土曜日も日曜日も。 頭の中に浮かぶのは、 譲輝くんの壊れそうな表情。 その表情を思い出すたび、 あたしの胸はかつてないほどに悲鳴を上げた。