「ただいま…」 広い室内に響くのは、私の声だけ。 高級そうな雰囲気だけが、場違いのような気がする。 やっぱり、あのまま先生の行為に甘えれば良かったかも。 だって、好きだもん。 ま、釣り合わないけどさ。 結局、眠れない夜を過ごすことになった。 それからというもの、先生と会えない日々は続いた。 接点もないし、用事もなく先生に会う勇気もない。 …でも、好きだよ。