「どうして」 酷く冷たく私を見つめる先生を見てたら、これでいいんだって思えた。 私を…冷たく突き放して…! 「先生にご迷惑おかけしたくありませんから。彼女にも」 「それはキミの本心なのか?」 「ええ、もちろん。でも、花を見に行く約束は果たしてくださいね」 それを思い出に、私は1人で生きていこう。 だから…最後に優しくして。 「わかった」 先生は、眉間にギュッと皺を寄せながらも頷いた。 これでいいの…何度も言い聞かせた。 先生に溺れる前に引こう。