【完】先生と恋をしましょう!



「珈琲だが、いいか?」



「はい、ありがとうございます」


湯気がムクムクとあがる珈琲にそっと、口をつけた。
苦い、珈琲の味が口の中に広がる。
美味しいし、落ち着く。





「柊先生…ありがとうございます、本当に」


頭を下げて、俯いた。
そう、これは好きになってはいけないという、自分の中でのケジメでもある。
あくまで、可哀相な生徒を哀れんでくれているだけ。





先生の視線を感じて、先生の様子を窺うと、先生はすごく不機嫌そうだった。
あれ、お礼ダメだったかな…。


「風呂に入りなさい。寝室は、廊下出て2番目の部屋だ。客用のベッドがある」