「私は、キミをずっと見ていた。これからも、ずっと傍にいる」 何か、告白みたい。 しかも、抱きしめられてるからドキドキしてるのが、伝わりそう。 …でも、多分自惚れてはいけない。 それから、荷物をそそくさとまとめて、施設を去った。 また、あの赤い車に乗って、今度は先生に向かう。 「食事は、何が食べたい?」 「何でもいいです…」 「わかった」 きっと、最近まともな食事をしていないことを知ってるから、特に何がいいかと、強くは聞かなかったんだと思う。