それから、1時間程が過ぎた。 誰かの声が、怒鳴り声が響いたりもして、怖い。 どうしようもなくて、ベッドに丸くなって我慢した。 ガチャ 部屋のドアが、そっと開かれた。 足音が聞こえる、コツコツと響く。 これって…先生? どうしようかと、考えてたらその誰かは私を、抱きしめた。 ギュッと、大丈夫と言うように。 「話つけたから、もう大丈夫」 「本当に?」 「ああ、明日から毎日一緒だ」 「え…先生と?」 「嫌か?」 「だって…何でそこまで優しくしてくれるのか…わからないし…」