「あれぇ~、誰?」 先生の腕に絡みつくようにして寄ってきた女は、いかにもお嬢様って感じ。 「友達だ」 先生も、それを受け入れてるみたい…。 この人誰? なんて聞ける訳もなく、頭を下げるしか出来なかった。 「何してんだよ?」 「お前こそ」 「俺らは、クリスマスプレゼント選びに来たんだよ」 「アタシ達は、婚約指輪買いにきたんですぅ~」 耳障りなうざったい声と、突きつけられる現実に、眩暈がした。 私は、先生信じてるんだよ? 先生は…信じてくれてる?