脱力魔王様

ミリア「そういえば魔王、あなたルセアの斬撃を完全に受けた筈なのに…どうして無事だったの?」

その問いにジルは

ジル「それは僕が主人公だからだよ!」

ふざけた答えを返した

ミリア「真面目に答えてよ……」

ルセア「ジルは…主人公なんですか……?」

ジル「そうだよルセア!だから僕には主人公補正というものがかかるんだ!」

ルセア「よくわかりませんけど……なんか凄そうですね……?」

ミリア「ルセア、魔王の言ってることは(あながち嘘と言えないかも知れないけど)嘘よ」

ジル「駄目じゃないかミリア、ツッコミをしてくれなきゃ」

ミリア「何処にツッコむのよ……」

ジル「ゼロ不在だと僕がボケても意味ないなぁ……どこかに鋭いツッコミを持った人はいないかなぁ……」

ルセア「ツッコミ……?相撲ですか……?」

ミリア「もうわけがわからないわこの状況……」

ミリアは心底疲れたようだ

ジル「あっ、ちなみにさっきルセアが斬った僕は残像だから」

ミリア「残像!?そんなことが可能なの?」

ジル「当然さ!僕は主人公だからね!」

しばらくジルの高笑いが城中に響いていた