あの日以来の球場。 無名校の紅白戦を見に来る人なんて…案の定。 誰もいない。 …と言いたいところだけど、1人、キャッチボールをしている舜から目を離さない男の子がいた。 すっとどこにも力を入れずにいるせいでどこか冷たい印象を与えてしまう。 さらさらの栗色の髪を少し遊ばせている、綺麗な顔をした、いわばイマドキな高校生。 だけれども。 彼も野球をやっているのは確か。