夏にすら、キャッチャーやめた理由を話していない。


それなのに、
分かったんだ、夏は。



「…本当頭あがらないよね、夏には。」


「そりゃどーも。」



けど、あたし忘れてた。


あたしとずっと一緒にいたのは、夏だけじゃなかったってこと。