「隣、越してきたみたいだよ。」 夏がふと、呟く。 夏の言葉にカーテンをつかんでいた手をあたしは放した。 「やっと次の人、来たんだね?」 軽く返事をし、もう一度カーテンに手をかける。 どんな人だろ・・・。 「どうするー?超、イケメンだったら!」 あたしの問いを夏はさらっと受け流す。 「そんなことより?」 「着替え、っすね。」 夏はそれだけ言って部屋から出て行った。