「んー。まあ、おれ1人で勝てるとは思ってないけど、ここでなら中等部とたくさん練習できるし。それになにより、おれがいたから勝てたっていう達成感を感じたかったから。」



そして田島くんはまだ続けた。


「五十嵐が何でここにいるかはしんねーけど、五十嵐がいちゃナンバーワンはさすがに諦めるしかねーな。」



微笑み、ダルそうにあくびをした。

なんか田島くんて、いつも結構おちゃらけてるイメージだったからそんなこと考えてるなんて、…思わなかった…。


きっと陰で舜と同じくらい努力してきたんだろうな…。

なんてことが伺える。


「かっこいい!」


夏はなにやら田島くんのこと、気に入っちゃったみたいだし。


何だかとんでもない予感がしてきたのは。勘違いだといいけれど。