「もしかして!田島くん?!」


ぼーっとしていた彼はあたしの言葉に驚いた反応を見せる。


「ほらー!愛!野球やってたじゃん!」



実は小さい頃あたしはキャッチャーとして、ピッチャーの舜とバッテリーを組ませてもらってた。

そして、この目の前の彼は田島なつる。


別のチームだったけど、かなり上手くてきっと唯一舜と同等に試合ができた人。

ポジションは一番ショート。足が早くて敵にあまりまわしたくない相手。


当時、あたしが彼に対する印象は確か、こんな感じ。