あたしが呆れて目をそらすと、甘ったれた声で舜は言った。 「だーかーら、もっかいおとしに来たって言ってんじゃんか。5日でおとすって、言ったろ?」 舜はかぶっていた野球帽をあたしにかぶせ、頭をぽん、と叩いた。 無いよ。 まじで無い。 それでわざわざ東京から帰ってくるなんてさ。 「…だったら3日。3日でおとしなおせ。あたしが一度認めた男ならそれくらい、楽勝なはずでしょ?」 そう自慢げに答えたあたしに乗客全員の好奇の視線が突き刺さった。