「あ、すいません。」 思ってもいないこと、 バレバレだよ。 「いえ。どうぞ。」 しかし。 彼はあたしの手渡す生徒手帳には見向きもせず、そのままあたしの腕を引っ張り自分のもとに引き寄せた。 …が。 「そんなぬるい冗談、あたしに通用すると思ってる?」 にやりと笑い、あたしは彼のお腹にミラクルキックを差し上げた。