実質、不均一な厚さの輪っかの中に煌めく星を見たまま作ったような外側がチクチクとした平面の飾りが揺れているだけだ。 「なんだそりゃ…」 ぼそりと養父から声が漏れる。 「月と…星…」 「月と星…? 言われてみれば見えなくないが…」 同じようにぼそりと呟く少年の言葉に、手を顎に添えて養父はうんうんと頷く。 ゆらゆら揺れる星は光を反射してキラキラ光る。 そのペンダントを片手に握ったまま、少年は手紙に反対の手を伸ばした。