「俺全然2人に似てないでしょ、顔とか。
だからなんとなく自分は違うって思っただけなんだ。」
少年は少し悲しそうな微笑みをした。
「あぁ、そうだ。」
思い出したように養父はどこかへ歩きだす。
戻ってきた養父が持っていたのは赤子が入りそうな籠。
「これ結局取りに行ったんだ。
そしたら、布団の下にな…」
そう言って手渡したのは一つの封筒だった。
「これは…?」
「中身は見ていない。
ウィンが見るべきだと思ってな。」
封筒の表には『我が子へ』と書いてあった。
少し雨で濡れたのか、封筒はパリパリという表現が似合いそうだったが、中の紙は色こそは黄色くなっていたがそのままの状態を保っていた。
手紙を出して尚、重さを持っている封筒の口を下に向けると
「ペンダント…?」
月と星をかたどったペンダントが現れた。



