先生は「許さないよ」と言ったきり黙ったままで……。


そのまま車を走らせた。


車の中は沈黙が続いた。


先生は何も話さないで運転してる。


私は先生に声を掛けるのが怖くて、窓の外の流れる景色を見ていた。


先生が運転する車は先生の住むアパートの駐車場に止まった。


どうしてアパートに?


車が止まった時、先生の方を見た。


先生もこっちを見た。


目が合う。


でも私は怖くて視線を逸らした。


すると、いきなり先生が私の手を握ると、そのまま引っ張った。


私の体が先生の方に倒れ込む。


何を言われるのか……。


違う意味で"ドキドキ"していた。