【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―





「君こそ、別にハルと付き合いたいわけじゃないだろ?」


「はぁ?」


「優しい言葉かけて適当に遊んで、ヤるだけヤったら捨てる予定だったんだろ?」



男が黙り込んだ。


やっぱりな。



「残念だったな。ハルに彼氏がいて。それに俺は君と違ってハルとは真剣に付き合ってんだ」



俺は横を通り過ぎる時に男の肩をポンポンと叩いた。



「待てよ!」


「はぁ?」



振り返ると、いきなり殴られた。


その弾みでしりもちをついた俺。



「ふざけんなよ!」



と、男に胸ぐらを掴まれた。



「殴れよ。好きなだけ殴れよ」



俺がそう言うと、男は拳を振り上げた。



が……振り上げたまま止まった。



「どうした?殴らないのか?」



俺がそう言うと、男は小さく舌打ちして胸ぐらを掴んでた手を離して、俺に背を向けると公園の出入口に向かって歩き出した。




―瑞樹Side end―